さて、スポーツの秋とも言われますが、これからの季節に気を付けたいのがスポーツ中のケガですよね! 特に、冬場に向かうにつれて走り込みの練習が増えることが多くなるのに伴い、発生が多くなってくるのが”肉ばなれ”です‼
当院でも、これからだんだんと肉ばなれを起こした患者さんが増えてくる時期となりますが、たまに肉ばなれになって数か月経過して受診される患者さんもいらっしゃいます😅
よくよく話を聞くと、そのほとんどの患者さんが”他の医療施設に通っていたけど、まだ痛みが残っている”ということを話されます😲
そこで、実際にどのような治療を受けていたか確認すると、だいたいは以下のような内容の治療(?)を受けていたと話されます!
◎日常生活に支障がなくなるまで運動の禁止(安静)
◎痛み止めや、湿布を処方された
◎痛みのある部分やその周辺のマッサージ
◎物理療法(電気、超音波など)
◎ストレッチ
◎テーピング
聞いて納得😁
どれも、一般的な医療施設でよく行われている内容なのですが、これはスポーツ復帰を前提としない場合(日常生活レベル)であれば、さほど問題はないのですが、より大きな関節可動域、より大きな筋力、スポーツによっては相手選手との接触などが求められるスポーツ復帰を目指す場合には、十分な治療内容とは言えません😅
また、もしうまく痛みが引いた場合でも、スポーツを続けるうちに再び肉ばなれを起こしてしまう可能性が高い状態になっている可能性が高いです😱(再発する理由は、過去のブログで!)
さて、他の医療施設に通院したにもかかわらず、なかなか症状(痛み)が改善されない患者さんの場合、多くは肉ばなれの損傷部付近での滑走障害が発生している可能性が高いです‼
そんな、滑走障害を改善できるのは、私の知る限り、病院での”ハイドロリリース”か、当院でも治療に用いている”運動療法”しかないと思います!
つまり、ハイドロリリースで癒着などにより起こっている滑走障害を改善するか、運動療法を用いて癒着などにより起こっている滑走障害を改善するか…
これは、一般的な整骨院が治療の中心にしている手技療法と呼ばれるマッサージでは、決して改善できません‼
その理由は…。ちょっと、皆さんにイメージしてほしいのですが…。
そもそも肉ばなれは、ざっくりと言うと筋肉の繊維が切れた状態です。そしてその断裂した部分が治っていく過程で、程度の差はあれ、周辺の組織と癒着した状態が起こります。
本来であれば身体の動きに伴って様々な組織が一緒に動かないといけませんが、癒着があるために動けない部分があります。当然、その癒着している部分には運動に伴って、強い負荷(機械的ストレス)が加わるため、その結果痛みが生じます。
さて、その癒着した部分をマッサージして、動くようになるでしょうか? 確かに、マッサージをすることで癒着部分周囲の筋緊張も緩和され、血液の循環が良くなるため発痛物質が血流で回収されるので、一時的なある程度の痛みの緩和はあります。
でも、筋肉が柔らかくなることと、癒着した部分がリリース(動くようになる)されるのはイコールではありません😲 だから、マッサージしても滑走障害による症状は治らないんです😩
では、実際に時間の経過した肉ばなれ後の痛みに対して、当院でどの様な治療を行い、どの様に症状が改善していくかを動画でご紹介したいと思います😁(※ご家族の同意を得て、撮影・配信しています)
【時間の経過した肉ばなれ後の痛み;10代 男性】
①『右ハムストリングスの肉ばなれ』はどれくらい前に痛めましたか?
→2か月前
②『右ハムストリングスの肉ばなれ』が起こったきっかけはありましたか?(思い当たる原因はありますか?)
→もともと違和感があり、運動中に急に起こった
③どの様な時に症状を強く感じますか?
→全速力で走った時
④『右ハムストリングスの肉ばなれ』を当院で治療を受ける前に、他の医療施設で治療されたことはありますか?
→整形外科、整骨院
⑤上記④で他の医療施設を受診されたことがある方は、どの様な診断で、どの様な感じの治療でしたか?
→右大腿二頭筋損傷,経皮吸収型鎮痛・抗炎症剤・電気治療・マッサージ
治療の仕方や経過はHPでご確認ください!
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