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執筆者の写真琢磨 徳安

この時期だからこそ見直したい!ウォーミングアップの効果‼ ~第2回 狙いを定めたウォーミングアップ~



暖冬と言いつつも、やはり冷え込む日の寒さは厳しいこの時期😱

第2回の今回は、各スポーツ外傷・障害ごとに狙いを定めた(単に身体を温めるというのとは違う)ウォーミングアップをご紹介します!


『ウォーミングアップって、運動で身体を温めたらいいんじゃないの???』と思われた方も居るかもしれませんが、それでもある程度はカバーできますが(※特にFIFAが提唱する”11⁺(イレブン・プラス)”はスポーツ傷害発生率を50%削減できるとのデータがあります)、やはり競技特性により起こりやすいスポーツ外傷・障害予防を目的とした取り組みが必要で、1つのプログラムですべてのスポーツ外傷・障害を防ぐのは不可能に近いと言われています😵


様々な研究結果では、適切な予防プログラム実施によりスポーツ外傷・障害を約50%は減らせると報告がある一方で現実には前十字靭帯損傷や足関節捻挫などの発生率は低下しておらず、その改善のためには『アウレティックトレーナーなど専門知識を持った者が、正しい知識と技術を持ち、選手へ正しく指導し、継続していくこと』が必要だと考えられています😃


では、大きく『下肢』と『上肢』に分け、それぞれでよくみられるスポーツ外傷・障害に対するウォーミングアップについてご紹介しますね😉


【下肢】

➀足関節捻挫(内がえし捻挫)⇒バランストレーニングの要素を入れる‼

◎従来より、内的危険因子として固有受容感覚低下、姿勢制御機能低下、バランス能力低下、筋力・筋活動低下、足関節背屈可動域制限などがあげられているが、このうち筋力・筋活動低下と足関節背屈可動域制限に関しては、一定の見解が得られていない

足関節捻挫に対し予防の効果があるものとして検査結果で確認されているのは、固有受容感覚や姿勢制御機能の改善を目的としたバランストレーニングがある※スポーツ外傷・障害を専門的に診ている当院では、足関節捻挫のリハビリのなかに、必ずバランストレーニングのプログラムを入れています😁)

受傷歴のある場合の捻挫予防トレーニングは効果が認められているが、受傷歴のない場合の初発捻挫の予防には効果的ではないとの報告がある


②膝前十字靭帯損傷(ACL損傷)⇒トレーニング中の正しい動作指導やフィードバックを入れる!

◎様々な危険因子があげられているが、改善が可能なACL損傷の危険因子については十分に理解されていない

◎現状では、受傷メカニズムを回避するために、主に筋力、プライオメトリクス、バランス、アジリティーを含めたプログラムが実施されており、特に着地時に膝を内側に入れないことや、膝関節や股関節を深く曲げるまげるような動作指導が行われる


【上肢】

➀野球肩・野球肘⇒肩、肩甲骨、胸郭のエクササイズを入れる!

◎13歳以下の投球障害危険因子には、肘伸展制限、胸郭後弯角増大、投球側方内外旋トータル可動域低下、肩水平内転制限、肩内旋制限(左右差)、踏み込み足股関節内旋制限(左右差)などがあげられている

◎13歳以上の投球障害危険因子には、肩水平内転制限、肩内旋可動域の低下、肩外旋筋力低下、肩外転筋力低下などがあげられている

◎学童期の野球選手に対し、肘・肩・股関節のストレッチと、肩甲骨・胸郭のエクササイズや下肢バランスエクササイズによって投球障害の発生率の低下が確認されている

◎高校野球選手に対し、スリーパーストレッチを取り入れることで投球障害発生率の低下が確認されている


いかがですか!?

ウォーミングアップのベースとして”FIFA 11⁺”を取り入れて、あとは各種目の特性に合わせたウォーミングアップ(予防プログラム)を入れると、スポーツ外傷・障害の発生はある程度カバーできそうですね😃


ウォーミングアップに限らず、運動中の痛みや不安定感など、身体のお悩みはぜひお気軽に当院へご相談くださいね😉



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