季節はすっかり冬ですね~⛄
今回は、寒い季節だからこそ見直したい『ウォーミングアップ』について、その最新情報を4回にわたりご紹介したいと思います😉
第1回目の今回は『ウォーミングアップがもたらす身体の変化』と題して、ウォーミングアップによる障害予防やパフォーマンス改善の効果について、その生理学的背景をご紹介します!
まず、ウォーミングアップは体温を上昇させることが大きな目的で、ウォーミングアップによる様々な効果の生理学的背景に体温上昇が関与しています。(※温水浴などの運動を伴わない”受動的なウォーミングアップ”では、身体の代謝機能が向上しているわけではないので、あまりウォーミングアップとしての効果はないようです)
その効果は、体温上昇と直接関係するものと、体温上昇が間接的に関係するものがあり、まずは直接関係するものから挙げていきたいと思います!
〈ウォーミングアップによる筋肉の変化〉
体温(筋温)が上昇することで筋肉の粘性抵抗(伸びにくさ)が軽減し、また、エネルギー代謝の効率が上がり、ATP(エネルギー)供給が増加する。
その結果、筋肉の収縮速度が向上し、パワー発揮が大きくなると考えられています。
〈ウォーミングアップによる呼吸・循環の変化〉
ウォーミングアップを実施すると運動開始直後の酸素摂取量を早期に増大させることができ、結果的に持久性運動において効果を発揮する。
また、循環への変化としては、ウォーミングアップにより、非活動的な部位(消化器官など)への血流が低下し、活動筋への血流量が増加するため酸素供給が上昇する。
〈ウォーミングアップによる神経系の変化〉
ウォーミングアップにより、交感神経の活動が活性化され、副交感神経の活動が抑制されるため、心拍数の増加や体温調節にも関与し、緊張状態の緩和、神経-筋伝達速度が向上するなど多くの影響をもたらす。
いかがですか!?
ウォーミングアップって、ケガ予防のための準備運動としてだけではなく、競技パフォーマンスにも大きな影響(メリット)があることがわかりますよね😃
最後に、ウォーミングアップの条件によってはパフォーマンス発揮にマイナスに働くことがあるため、それをご紹介します。
それは、暑熱環境下や競技時間が長時間におよぶ場合などでは、ウォーミングアップの方法によっては脳や心臓などの核心温度(深部体温)が早く上昇し、パフォーマンス低下につながるそうです。
対策としては、過度のウォーミングアップをしないことや、アイススラリーなどによる冷却で運動前の核心温度(深部体温)を下げることが推奨されます😊
第2回目の次回は、『スポーツ外傷・障害予防を目的としたウォーミングアップ』をテーマに配信しますよ~😃
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