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執筆者の写真琢磨 徳安

アスリートにみられる睡眠障害😱 ~オーバートレーニングがもたらす睡眠障害について~


ハッキリとは認識していなくても、”なんとなく”そんな感じは誰でも思うんじゃないでしょうか???


さて、そんな睡眠障害ですが、その睡眠障害の原因の一つに『オーバートレーニング』があるそうです😅

では、その『オーバートレーニング』とは、具体的にどのような状態を指すかというと…

【オーバートレーニング】

◎トレーニングによるストレスとトレーニング以外のストレスが蓄積した状態で、オーバートレーニングの生理的・心理的な兆候や症状のあるなしにかかわらず、長期間にわたってパフォーマンスの低下を引き起こすもので、パフォーマンスの回復には数週間~数か月を要するもの

と定義されております😲


また、単純に競技パフォーマンスの低下だけでなく、多岐にわたる症状を呈するため『オーバートレーニング症候群(OTS)』という用語が広く使われるようになり、その定義を、

【オーバートレーニング症候群(OTS)】

◎スポーツ特有のパフォーマンス低下を特徴とし、気分の不調を伴う、数週間から数か月の休養にもかかわらず持続し、他に説明しうる疾患や原因がない場合に診断する

とされています😅


ではオーバートレーニング症候群の症状にはどの様なものがあるのでしょうか??

◇競技パフォーマンス低下

◇疲労症状(易疲労感、易倦怠感など)

◇精神・心理症状(抑うつ状態など)

◇自律神経機能異常(睡眠障害[不眠・過眠]、起立性低血圧、動悸など)

◇免疫機能低下による上気道感染症

などなど、様々な症状があるようです😱


では次に、なぜオーバートレーニングがこのような状態を招いてしまうのかを確認してみましょう!

①練習や競技による過剰なトレーニング負荷

 ↓

②回復が間に合わない状態が一定期間継続される

 ↓

③生理学的不適応状態となる

 ↓

④オーバートレーニング症候群の発症

どうやら、単純に練習のし過ぎというだけではなく、”負荷に対して身体の回復が追い付かない状態がある程度の期間続く”ことが危険なようですね😓


また、この『オーバートレーニング症候群』は、その発症リスクにある特徴もあるようです😮!?

それは、”高強度のトレーニングを行うアスリートほどリスクが高い”ということで、特に持久系競技(長距離ランナー、水泳選手など)において高率であるとの報告があるそうです😱


うーん、この特徴、普段から様々な種目のアスリートと接する機会のある当院からすると、非常に納得!

それは、”キングオブ持久系競技”とも言えるトライアスロンをしている方たちから、よく”1日でも練習(走る・泳ぐ・自転車をこぐ)をしていないと不安になる”という声を聞くからです😅


ここまでの内容だと、『オーバートレーニング症候群って、トップアスリートやプロスポーツ選手に起こるものなんだぁ』って思ってしまいますが、実は運動負荷に対して回復が間に合わない状態が一定期間続けば競技レベルや年齢にかかわらず発症する可能性があるようです😱


実際に、日本陸上競技連盟医事委員会が2014~2017に、中学・高校・大学の全国大会出場全選手を対象に行った調査では、13~67%の選手たちがオーバートレーニング症候群にみられる症状を経験したことがある、と回答していたそうです😓


どうやら、どの年代でも、競技レベルが高いアスリートほど、十分に気を付ける必要性はありそうですね😅

さらに、この『オーバートレーニング症候群』が厄介な点は、

◆競技レベルの高い選手ほど、(骨折などの)目に見える故障がない状況で休養をとりにくい

◆オーバートレーニング症候群に対するアスリート自身や、周囲の理解を得るために十分な説明が必要

◆精神疾患(うつ病など)との診断基準との線引きが難しい

◆トレーニングに細心の注意を払うアスリートでも、睡眠は意外とないがしろにしている場合がある

中学・高校年代では、夜遅くに帰宅し、生活や勉強の時間を確保しつつ、翌朝早起きして朝練に行くという生活習慣で慢性的な睡眠不足に陥っているケースもある

◆アスリートの多くは運動器の不調(筋肉・腱・関節の痛みや違和感)には敏感だが、オーバートレーニング症候群にみられる全身性の不調や精神心理面の症状には察知が遅れやすく、自覚した場合でも周囲に相談することが難しい

など、非常に難しい疾患であることがわかりますね😅


最後に、この厄介な『オーバートレーニング症候群』に対する予防法・治療法についてですが、その重要なカギとなるのが睡眠なんです😉

前述の説明とおり、

”運動負荷に対する回復が間に合わないまま、次の運動負荷が加わるというサイクルに陥った結果、慢性の疲労状態となりオーバートレーニング症候群が生じる”

ため、その予防のためには、

”日々十分な回復を確保する”

ことがオーバートレーニング症候群の予防に不可欠で、その回復の大きな柱になるのが『睡眠』なんです!


ある報告では、『身体の疲労は、ほんの数時間横たわっていれば回復する』と言われており、一般的に推奨される”1日8時間以上の睡眠”は、脳(精神)の休息・回復のために必要なんだと考えることができますね😁


どうですか!? いかに『睡眠』が重要か、ご理解いただけたんじゃないでしょうか!?

アスリートであるなしに関わらず、ぜひ、睡眠時間・睡眠の質に気を付けてお過ごしくださいね!

そんな事を書きつつ、あぁ、気づけばもう午前0時をまわっていました…😱

私も早く寝なければ…😅


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