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執筆者の写真琢磨 徳安

週末は”ブドウ”三昧! 佐賀県中学生新人戦でトレーナー活動してきました😁

更新日:2019年11月20日



行楽日和の週末、皆さんはどの様に過ごされましたか???

私は”ブドウ”を堪能しました!と言っても、食べれない”ブドウ”でしたけど😉

お察しのいい方は答えがわかったかもしれませんが、食べれない”ブドウ”の答えは→『剣道』と『柔道』です!

夏の中体連で3年生が引退し、1・2年での新体制で力を磨いて臨むのが、この時期にある”新人戦”です😃

そこには、先輩たちが築いてきた歴史を守るという思いや、学校に新たな歴史を残したいという思い、少しでも強くなりたいという思いなど、それぞれの思いを持って新人戦に臨む姿があります!


また、個人的に楽しみなのは、4年後の『2023佐賀国体』で一番の活躍が期待される年代が、今回の新人戦に出場している彼らになるため、まるでダイヤの原石を発掘するような楽しみもありました😊


そんな中でも特に印象的だったのが、11/10㈰に(公社)佐賀県柔道整復師会の救護活動として入った柔道新人戦でした。

まず初めに印象的だったのは、競技人口の減少でした😅

前日に入った剣道と比べても大きな差があり、同じ”武道”という物差しで測ってしまうと、余計に印象的に感じてしまったのかもしれません。

ですが、あくまで個人的な感覚ですが、10年近く前から少年柔道大会などでトレーナー活動をしてきている中でも、少し心配になるくらいに感じました。


そんな中でも、印象的な明るい材料もありました。

それはある選手のことですが、その選手は左手の親指の付け根辺りを負傷して救護ブースに訪れました。

痛めて2~3分ほどでケガの状態を確認すると60~70%は”酷い捻挫”のようでもあり、30~40%は”骨折がある”ようにも感じられました。

取りあえずはアイシングを行い、その後にもう一度患部や症状を確認すると、割合が大きく変わり、20~30%は”酷い捻挫”で、70~80%は”骨折がある”と判断しました。


選手本人、監督、保護者の方へと状況をお伝えし、一度は選手自身の判断で”棄権する”となりましたが、最終的には”個人戦には出場する”となりました。


ここで断っておきたいのは、救護要因として入る私にできるのは、

①アクシデントが起きた場合の損傷の程度を判断し、その状況や考えられるリスクなどをお伝えすること

②選手、監督、保護者によって選択した答えに対し、その時できるベストな対応を行う

以上の2つです。

つまり今回も、”試合に出るのか出ないのか”、(身体に重大が障害などが凝るような頸椎損傷などは別として)それを決める権限は私にはありません。


選手の出した答えに対し、『できる限り痛みが出ないように』、また『できるだけ傷が広がらないようにする』ために、しっかりとテーピングで補強をし、選手を送り出しました😰


結果は、出場した階級の個人戦でその選手は優勝しました😲

救護という選手全員に公平な立場ですが、自分が診た選手の試合はやはり気になるもので、決勝までずっと観ていましたが、テーピングは万能ではありません。当然ながら、かなり痛みがあるように見てとれました。


それでも、その選手は見事優勝を勝ち取りました。

今回はこういう形でものの、場合によっては手に大きな障害が残った、場合によっては痛みをかばうことで別の場所のケガを起こしていた可能性だってあります。また、こんな素晴らしい選手が、今回のケガが原因で今後活躍できなくなる可能性も十分に残っています。決して美談にしようとは思っていません。


監督や保護者の方からは非常に感謝され、”力になれた”という点では素直に嬉しい気持ちもありますが、万が一の場合を想像すると、その気持ちも霞んでしまいます。


今回の状況で、人それぞれ賛否両論あると思いますが、この選手はケガの痛みに耐えながら戦うことを選択し、そして優勝しました。

その選択が正しいかどうかは誰にも決められないもので、唯一、その答えを出せるとしたら、今後の人生における、その時々の彼自身しかいません。ある時には後悔を感じるかもしれませんし、ある時には”あの時、頑張った、頑張ったから良かった”と感じるかもしれません。


ただ、今回の救護活動を通じて、(良し悪しは別として)自分で選択したことをやり抜き、そして結果を出すという姿は、とても印象的でした。それは決してネガティブな要素だけじゃなく、ポジティブな明るい要素だとも思います。


いや~、それにしても今回は、軽度の損傷から骨折(疑い)まで、救護対応が多くて疲れました…😅



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