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執筆者の写真琢磨 徳安

忍び寄る脅威…😱!? 疲労骨折の前駆症状と早期発見法‼



成長期に多い疲労骨折😅 今回は、臨床スポーツ医学2019年12月号より疲労骨折の予防についてご紹介します😉


まず初めに「疲労骨折にとは、どの様なものなのか?」ですが…

疲労骨折とは『1回の外力では骨折しない程度の力学的負荷が繰り返し加わることで、正常な強度の骨であっても、自己の修復能を超えてしまうと損傷ダメージが蓄積され骨組織の破綻をきたすもの』とされています!

つまり、一般的にイメージされるような外傷による骨折とは全く異なり、骨の同一部位に多数回の繰り返しの小さな負荷で骨質の疲労現象を骨組織の断裂や骨膜反応を誘発し、最終的に明らかな骨折に至ります!


この疲労骨折ですが、世界的な競技スポーツの普及や、スポーツ活動の低年齢化、少子化による人員不足での特定人員への過負荷などに伴い、その頻度は増加傾向で、オーバーユース障害として部位や病態も多様化しているようです😰


疲労骨折は、急激な運動量の増加という外的因子が大きく関与するため、そのピークは高校1年生(16歳)となっています! また、内的因子として骨の成長そのものも関与しており、成長期の脆弱部である骨端成長軟骨板が閉鎖(成熟した骨になること)する以前では、セーバー病やオスグット・シュラッター病などの骨端症といわれる成長障害が発生するのに対し、疲労骨折は骨端成長軟骨板が閉鎖したあとに多く発生するのが特徴です! (※各骨の骨端成長軟骨板の閉鎖時期は、各骨ごとに、また性差(男女)でも違ってきます)


また、疲労骨折は、スポーツの競技種目によっても発生しやすい部位や特徴があります! 例えば…

◎サッカー:腰椎、大腿骨、膝蓋骨、脛骨、第2・3中足骨、第5中足骨など

◎陸上:

→短距離;足の舟状骨、母趾基節骨、母趾種子骨など

→中・長距離;骨盤骨、大腿骨、脛骨、足の舟状骨、第2・3中足骨など

→投擲;肘頭など

◎バスケットボール:腰椎、大腿骨、脛骨、足の舟状骨、第2・3中足骨、第5中足骨、母趾種子骨、踵骨など

◎野球:上位肋骨、腰椎、肘頭、有鈎骨、脛骨、足の舟状骨など

◎バレーボール:肋骨、腰椎、膝蓋骨、脛骨、第2・3中足骨など

◎バドミントン:腰椎、膝蓋骨、第2中手骨、有鈎骨など

◎テニス:骨盤骨、肘頭、第2中手骨、有鈎骨など

◎剣道:第1肋骨、肘頭、尺骨、有鈎骨、母趾基節骨など

◎ゴルフ:第4~7肋骨、C7・Th1棘突起(背骨)、有鈎骨など


また、女性アスリートであれば、

① 栄養不足(摂食障害)

② 無月経

③ 骨粗しょう症

『女性アスリートの三主徴』がみられる場合には、疲労骨折のリスクが非常に高くなるため、普段より“無月経が3か月以上持続していないか”や、“食事を摂取しているにもかかわらず、体重減少が進行していないか”などの確認を行うことも有効です!

続いて、症状の出方の特徴ですが、部位に関わらず、疲労骨折の初期の状態では

◆スポーツ活動時とスポーツ終了後の慢性的な痛み

◆日常生活に支障をきたすことは少ない

などがみられます! また、理学所見として、

◆骨折部に一致する圧痛

◆叩打痛

◆軸圧痛(挟み込み痛)

◆各疲労骨折部位ごとの検査動作

などで確認できます! 実際に当院でも、レントゲン写真で写っていなかった疲労骨折を見つけたことがあります😉 触診は基本的な診察法の1つですが、場合によっては画像検査でわからない疲労骨折を見つけられる場合もあります!

いかがですか!? 

以上の内容で、該当するものがあれば一度は疲労骨折を疑い、医療機関を受診することをお勧めします! もちろん、スポーツ外傷・障害の専門的治療を行う当院でも、確認することができますので、ぜひお気軽にご相談くださいね😁



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