春といえば、新しいステージが始まる季節!
勉強もそうですが、スポーツも一段とレベルがあがり、身体への負担も大きくなります😵
そんな時に頼れるのがテーピング‼
ドラッグストアや100円ショップなどでも手軽に購入することができ、最近ではホントに身近になりました😊
でも、皆さん、テーピングってただ貼るだけじゃほとんど効果がないって知ってましたか…😅
そこで今回は、この時期だからこそ知っておきたい『テーピングの基本的な考え方』をご紹介します😉
その前に、実はテーピングって実は意外と歴史があるんですよ! 記録によると、欧米諸国では1880年頃から使用されていたそうです😲 日本で初めて講習会が行われたのが1975年で、それから徐々にスポーツや医療に広がっていったようです!
では、まずは”テーピングの目的”についてご紹介します!
テーピングの目的は、おもに次の5つになります。
1.急性期(ケガの発生時)の処置
2.治療の補助
3.外傷・症状発生・再発の予防
4.スポーツパフォーマンスの向上
5.評価における確認としての手段(痛みや不安定感の原因の判断など)
サポーターなどでも同じような目的で使うこともありますが、より薄く、より実際のプレイ動作に近い動きで使用でき効果を確認できる点は、テーピングならではのメリットがあります!
次に、実際に”テーピングを貼るにあたっての基本的な考え方”をご紹介します!
テーピングを貼るうえで最も重要といってもよいのが、『外傷の発生機序(状況)の理解』と『機能的な問題の把握』です😏
これらを基に、求める効果と必要な方法を導きだし、過度な関節運動の制限による悪影響を防ぎます!
そのための基本的な考え方(考慮事項)には、次のような事があります。
1.対象者ごとにテーピング方法が異なり、身体状態の評価に基づき方法を決定する。
2.外傷部位や脆弱部位に対するストレスの除去を目的とし、不必要な関節運動の制動はせず、必要な関節運動は可能な限り許容する。
3.テーピングによる運動・動作への影響を理解し、最も少ない数のテープで効果を得る。
4.目的に応じて使用するテープの材質を使い分ける。
5.効果の判定は、対象者の主観のみではなく、各種機能テストを含めて評価し、目的に応じた効果を確認する。また、動作への影響も確認する。
続いては、”テープの種類と特徴”についてご紹介しますよ~。
1.非伸縮性テープ
生地が綿でできており比較的安価で、コットンテープやホワイトテープなどとも呼ばれる。操作性に優れていて、関節の固定や圧迫を目的に使用されることが多い。
2.伸縮性テープ:
①ソフトタイプ:アンカーとして使用されることが多い。高い伸縮性を持つ一方で、固定や圧迫に関する強度は低いため、軽度の圧迫や制動に適応する。
②ハードタイプ:伸縮性と強度を併せもち、関節の制動を目的に使用される。非伸縮性テープと比べ強い粘着性を持つため、皮膚への影響にも注意が必要。
③アンダーラップ(テープじゃないけど…):テープの接着剤から皮膚を保護する。
最後に、”テーピングの基本的な工程と注意点”をご紹介😁
◎第1段階:アンカーテープ(サポートテープの効果を高め、持続させるための土台となる)
・サポートテープの前に貼ることで効果を高める。
・アンカーテープのズレは、サポートテープの効果を減少させる原因となるので、皮膚とテープのすき間や、テープのシワに注意する。
・(特に)使用が長時間になる場合は、アンダーラップなどで皮膚の保護を行う。
◎第2段階:サポートテープ(実際の効果を発揮するテープ)
・関節の制動や誘導、局所の圧迫など、実際の効果をもたらすテープ。
①関節運動の制動を目的としたサポートテープ
・貼る前に関節の運動とテープの走行を含めた計画を立て、巻き方(操作やテープの緊張具合など)により許容する関節運動とその程度を調節して貼る。
②圧迫を目的としたサポートテープ
・圧迫を加えたい部位とその周囲に貼り、目的とする圧迫の程度により使用するテープを使い分ける。
・伸縮性テープを使って編み上げる方法が多く用いられる。
◎第3段階:ラッピングテープ(仕上げのテープ)
・サポートテープの後に貼り、サポートテープのズレを防止し、サポートテープの張力を高める。
どうですか!? 身近になったテーピングですが、初めて知ったことも多かったんじゃないでしょうか?
読んでわかるとおり、テーピングは貼り方によって大きな効果を得られることもできますが、適さない貼り方は効果がないどころか、逆に悪影響を与える原因にもつながります😱
実際、当院で以前実施したアンケート調査では、テーピングに効果があると感じていると答えた方のほとんどが、テーピングの巻き方を動画や本などで独学で巻いているという結果でした。
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