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日本選手権の熱い戦い🔥 素晴らしい結果で終幕😆

更新日:2021年10月22日



日本中が注目した『第105回日本陸上競技選手権大会(日本選手権)』

再注目の男子短距離では、100mで多田修平選手が初優勝で日本代表を勝ち取り、男子100m・200mで第2位という驚異の新人デーデー・ブルーノ選手が活躍するなど、色んなドラマがある大会でした!


さて、当院がサポートさせて頂いている久保山晴菜選手(短距離/今村病院所属)と尾山和華選手(砲丸投げ/今村病院所属)も同じくドラマチックな試合となりました😃


まずは、尾山選手ですが、15名により決勝戦が行われ、それぞれ3投ずつ投げた時点での上位8名が残り、その時点では尾山選手の記録は”14m55”で暫定5位でした😊

残った8名でさらに3投ずつ投げ、最終的な順位が決定されます!

4.0kgの砲丸を全力で3投も投げているのに、さらに3投なんて…😅

正直な話、砲丸の試合をちゃんと見るのは今回が初めてですので、生理学的な知識で普通に考えると、筋肉内のエネルギーも結構消費しているはずですので、残り3投しても記録が更新されることはないんじゃないかと思ってしまいます😅


実際、残った8名で競技が再開され、4投目には3名、5投目には2名の選手が競技エリア外に投げてしまい、失敗してしまいました!

5投目までの時点では、尾山選手の最高記録は”14m55”で暫定5位のままで、3位以上に入賞するためには”15m13”以上の記録を出さなければなりませんでした😱

しかしドラマは最終の6投目に待っていました!!

私の勝手なドキドキハラハラとは裏腹に、尾山選手が最後の6投目に出した記録は“15m18”で一気に3位となります😉 そのまま、最後の選手が投げ終えるまで、その記録は破られることなく、見事、女子砲丸投げ第3位となりました😆


ヒトの身体のことを専門的に勉強している者としては、活動するためのエネルギーが消費されていっているのに、最後の6投目が一番良い記録が出るというのは、本当に不思議に思いました😲

そこで、翌日当院にコンディデョニングに来られた際にその旨聞いてみたところ、『(他の選手も)大体そんな感じですよ』とのことでした😲

うーん、確かに大会の正式な記録(リザルト)を確認してみると、確かに6投すべて投げた8名のうち、実に半数以上の5名が、最後の6投目が各選手の最高記録でした😲

うーん、砲丸投げ、実に奥深いですね😅

その他に、印象的だったのが、『体格が良ければ結果が良い』というわけではないことでした!

全15名のうちほとんどの選手が尾山選手よりも体格が大きかったのですが、結果としては第1位となった選手、第3位の尾山選手、そして第4位の選手は、その中では決して体格が良い方ではありませんでした😲

たぶん、砲丸投げの要素として、基礎的な力(パワー)は必要でしょうが、より重要なポイントになってくるのは“いかにロスなく、足から手へと力を伝えるか”ということではないかと考えさせられました!

トレーナーとして、この課題に取り組むのは、正直楽しみです😉

ぜひ、尾山選手の今後の活躍にもご注目くださいね!


続いて、久保山選手ですが、久保山選手にもドラマチックな展開が待っていました! 久保山選手は、女子400m・200mの2種目にエントリーして、今大会に参加していました。大会初日の6/24(木)に400mの予選があり、久保山選手は予選第3組で出場し、“53.59”の自己ベストで予選第3組第2位となり、見事に予選を突破しました😉

予選は3組に分かれており、それぞれの予選組の1・2位(計6名)と、残りの選手のうちでより予選タイムの速い2名の合計8名で決勝が行われるのですが、第1組の1・2位は54秒台、第2組は55秒台、第3組は53秒台と、その予選組3組のうちでも、久保山選手が出場した第3組が最も速いタイムでの決着となっていました!

私は13:22に新大阪駅に到着し、荷物の搬送や新型コロナウイルス予防のために、レンタカーで移動するようにしていました! ナビを頼りに、路上駐車の多い大阪の街をドキドキしながら無事に宿泊先に到着し、時間は限られておりましたが、早速、久保山選手のコンディショニングをおこないました😁

女子400mの決勝は、6/25(金)19:25からとなっており、久保山選手は先に出発し、私は周辺のコインパーキングを調べ、途中でアイシング用の氷を買い、戦いの舞台『ヤンマースタジアム長居』へと到着しました!


コーチ用IDで受付を済ませ、久保山選手がアップしているサブトラックへ!

今回、初めてトレーナーとして久保山選手に帯同させてもらったのですが、初めて目の当たりにしたアップは『ひとつひとつの動きを確かめるように、とても丁寧に、そして気持ちも整えていく』ような印象を受けました! レースが始まると、400mで約50数秒、200mで約20数秒、100mで10数秒という実に早い決着ですが、そのためにしっかりと丁寧に時間をかけてアップする姿は、とても印象的でした😮

召集のため久保山選手がメイン会場に移動すると同時に、私も会場内のコーチ席へ。

すると、突然の大雨…。 さすが、雨男☔、一昨年のジュニアオリンピック帯同時の台風に続き、今回も…。

雨は通り雨で、久保山選手が出場する女子400m決勝時には、止んでいました!

そして、運命のスタート! 良いスタートで、しっかりと上位争いに入っています! そして、混戦のままゴール! 結果は、“53.72”で第3位の青山聖佳選手と0.3秒差で、第4位でした!

第3位までの入賞が目標でしたので、非常に惜しい! でも、難しいですが、明日からの200mに気持ちを切り替えていくしかありません😓

でも、ドラマチックな展開は、この後に待っていました!


いかにドラマチックかということを理解していただくために、ひとつ知っておいてほしいことがあります。

今回の日本選手権の初日に、東京オリンピックの女子4×400mリレー(マイルリレー)への出場権をかけたレースが行われました。

東京オリンピックにマイルリレーで出場できるのは、16チームのみとなっており、現在までに12チームが世界リレーなどの大会で出場権を獲得しています。

残りの4枠を、出場権獲得済みのチームを除いたワールドランキング上位4チームに出場権が与えられることになっています。ただし、期限は6/29(火)まで


この時点での日本の19番目。出場権を獲得できる16位までに入るためには“3.29.42”という記録を出さないといけません。


そして、6/24(木)13:10にオープンレースが行われ、チームJAPANは“3.32.81”で残念ながら、目標記録に届きませんでした。

目標達成のために数年前から選抜され、時間をかけてバトンワークなども強化してきただけに、選手やスタッフにとっては、非常につらい現実です。


ここからがドラマチックな展開の始まりです! 6/25(金)に行われた女子400m決勝の第1位の小林茉由選手、第2位の松本奈菜子選手、第3位の青山聖佳選手は、いずれもマイルリーレーのチームJAPANの選手で、そこに、ここ数か月で自己ベストを順調に更新していた第4位の久保山選手を加えた4名で新たにチームJAPANを構成し、当初プログラムにはなかった最終日の一番最後に、東京オリンピック出場権をかけた一発勝負のチャレンジをすることになりました!

ただし、そのためには、久保山選手は女子200mを欠場する必要があります。

久保山選手も非常に難しい選択だったと思いますが、最終的にはチームJAPANでの東京オリンピック出場をかけて、最終日のマイルリレーに臨むこととなりました😲

そして、チームJAPANの命運をかけたスタートは、“6/27(日)18:15”にスタートしました!

重要なスタートをきる第1走者は、久保山晴菜選手😁 ものすごいプレッシャ-だったと思いますが、良いスタートでした! 走りもよい走りですが、一番の問題は、バトンワークに十分な時間がなかったことです😅

皆さんも運動会で経験があると思いますが、バトンの受け渡しって、選手同士のタイミングを合わせるのって、とても難しいですよね😅 落としてしまうと、一番のタイムロスにつながるので、慎重になりすぎるとスピードが下がってしまうし…😅

久保山選手も後日、『バトンがうまくできなかった』と話していました。


さて、バトンを落とすことなく無事に、第2走者の青山聖佳選手に渡り、良いペースでレースは進んでいきます! 続いて第3走者の松本奈菜子選手、第4走者の小林茉由選手へ!

そして、運命のゴール! タイムは…!

“3.30.81”、残念ながら目標タイムにわずか“1.39”秒届かず…。

こうして、久保山選手の今大会の挑戦が終了しました。


でも、正直、すごいと思います! 初めて組んだチームで、十分なバトンワークの時間もないまま、日本歴代7位となる記録を出したんです!

きっと久保山選手は、もっと記録を更新できると思います!

どうぞ、これからも、久保山晴菜選手、尾山和華選手、そしてライフル射撃の井浦一希選手へご声援をお願いします!


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