今回は臨床スポーツ医学(Vol.39, No.4)の特集『投球フォームの改善で肩肘の故障は予防できるのか?』より、最新情報をご紹介しますよ~😁
さて、まず結論からですが、筆者により少しづつ違った結論もありましたが、おおむねは”投球フォームの改善により肩肘の故障(投球障害)は予防できる”ということでした!
なかには…、
「投球障害の原因は、単純なオーバーユース(使いすぎ)や、肩肘以外の機能低下の影響による二次的な障害であることは少なく、そのほとんど(の原因)が投球フォーム不良である」
とまで書いているスポーツドクターもいらっしゃいました😲
では、どんなフォームが不良なフォームなのか…???ということですが、以下のような特徴がみられるそうです!
【不良なフォームによる投球の特徴】
1.意図しないシュート回転、”逆球”
オーバースローの選手が直球を投球する場合に、意図しないシュート回転がかかるものなどがこれに当てはまるようで、”逆球(右投手が右打者の外角低めを狙った投球が、内角高めにいってしまうなど)”の頻度が高く制球力が低下するのも不良なフォームの特徴だそうです😰 また、そんな投手は、人差し指の指先にマメができやすいというのも特徴だそうですよ😲
2.初速と終速の差
リスト(手首)のスナップを利かせて投球すると、ボールが指腹(指の腹)を転がるようにリリースされるため、投球動作で発生したエネルギーの伝達量が減少し、ボールの回転数が減少するため、初速と終速の差が大きな”キレ・伸び”のない球質になることも不良なフォームの特徴とのことです😰
では、逆に良好な投球フォームとはどんなものなのでしょうか…???
【良好な投球フォーム】※オーバースローの場合
◎”top(トップ)=最大外旋位(max ER)のレイト・コッキング・フェース(late cocking phase)”の位置で、肘先が目標に向かい、小指が空の方向に向いている
◎ボールのリリースの瞬間に、手のひらがキャッチャーのミットと正面に対峙する
◎ボールのリリース後には、(”top”時に顔側を向いていた)手のひらが顔と反対側を向き、肘は完全に伸びていない(軽く曲がっている)
いかがですか!?
フォームの習得は、年齢が若いほど神経系の発達が盛んなため、少年野球から正しいフォームを身に着けることが、将来的な障害予防には重要になってきます!
ぜひ、参考にしてみてくださいね!
スポーツ時のなかなか改善されない痛みなどがあれば、スポーツ外傷・スポーツ障害を専門的に診ている当院にご相談ください!
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