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執筆者の写真琢磨 徳安

成長期の腰の痛み!? それは『分離症』かも…😰



新型コロナウイルスの影響により、いつからスポーツ活動再開になるかわからない状況ですが…。

成長期の選手の皆さんにとっては、自分自身のコンディションを整えるという意味では、ある意味『チャンス』かもしれません!

そこで、今回は成長期の腰の痛みの原因で多い『腰椎分離症』をご紹介します!

『腰椎分離症』は、サッカー選手に多くみられるため、クラブチームの専属トレーナーを務める当院では、よく診る傷病です。

『腰椎分離症』はCTによる身体所見により、①初期②進行期③終末期の大きく3つの病期に分けられます。

また、それとは別に”痛みのあるもの“”痛みのないもの“があり、その痛みの原因や性質は、病期により異なってきます。

① 初期分離症の痛み

⇒腰から太ももにかけての痛みの訴えが多い

⇒疲労骨折そのものによる痛みが多い

⇒痛みの大小はあるが、多くは軽微な痛みで、安静によって軽快するため医療機関を受診しないことが多い

② 進行期分離症の痛み

⇒この頃には、安静にしていても痛みが軽快しないようになっていることが多い

⇒運動時だけではなく、立つ、座る、歩くなどの日常生活動作にも支障が出るようになる

③ 終末期分離症の痛み

⇒大部分の痛みの原因は、滑膜(腰骨の関節を包んでいる膜)の炎症が原因

⇒成人以降では、『分離すべり症』に進行し神経根の圧迫による痛みの場合もある

⇒徐々に痛みが軽快・消失した場合は“痛みのない分離症”となる(※痛みの出現と消失を繰り返すこともある)

また、スポーツ復帰を目的としたリハビリテーションでは、『モビリティ(可動性)ファースト‐スタビリティ(安定性)ネクスト』と言われ、(症状の程度や状況にもよるが)セオリーとして、以下のような順にエクササイズを進めていきます。

1.近接関節のモビリティトレーニング

2.腰椎のスタビリティトレーニング

3.モビリティ&スタビリティトレーニング

モビリティ(可動性)は、ストレッチなどイメージしやすいですが、スタビリティ(安定性)は、どうでしょうか?

この場合の安定性は、主に体幹部の安定性を重視したエクササイズが必要となってきます。

そうです、いわゆる“体幹トレーニング”です!

でも、ここで注意していただきたいのは、(体幹のみならず)身体をきたえるということは、実際に動作を伴うエクササイズできたえることが重要だということです。

私たち接骨院(整骨院)業界では、近年、機械を使った体幹トレーニング(コアトレーニング、インナーマッスル・トレーニングなど)を自費治療に組み込む方法が流行っていますが、これでは機能的な体幹筋をきたえることはできません。

理由は、ある一定の状態(寝たような)で外部より電気刺激により筋肉を収縮させても、生理的活性物質が分泌されにくく、また、動き(運動)を伴っていない筋収縮では各関節角度で必要となる筋線維への負荷が加わらないからです。

当院では、『腰椎分離症』のリハビリテーションに、レッドコードを用いた体幹トレーニングを導入しています。

レッドコードは、運動リハビリテーション機器でもあり、また、プロスポーツ選手やプロクラブチームにも導入されており、リハビリだけではなく、スポーツ選手のパフォーマンス向上にも使用されている器機です!


『腰椎分離症』は、早期発見が難しく、発見されたときにはすでに終末期となっている場合も多いと言われています。

スポーツ活動ができない今だからこそ、自分自身の身体と向き合い、コンディションを整えていくためには最適な時期だとポジティブにとらえると、ある意味『チャンス』だと思いませんか?

当院は、アスレティックトレーナーとして、実際に数多くのスポーツ現場で活動しています。以前からあった身体の悩みや、日常生活でのささいな不具合など、ぜひこの機会にご相談ください!

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