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執筆者の写真琢磨 徳安

レントゲンでもわからないアスリートの非特異的腰痛😱 その約40%は椎間板性腰痛なんです😅



スポーツの秋。身体を動かすのって、気持ちがいいですよね!

でも、中には『身体は動かしたいけど、腰が痛くて…』なんて言う方もいらっしゃるんじゃないでしょうか??

国民病とも言える”腰痛”ですが、その原因は様々です!

また、以前は発育期の腰痛は非常にまれだと考えられていたんですが、近年の疫学調査では、発育期においても腰痛の罹患率は13.7%~60.3%と報告されており、これまで考えられた以上に発育期における腰痛の罹患率が高いことが指摘されているんです😅

その理由の一つとして、より年少期から負荷の大きいスポーツ活動に熱心に取り組む”発育期アスリート”が増加している現状が考えられています😰

また、そんな発育期アスリートの腰痛の発生源を特定するのを難しくするのが、成人・老年期の腰痛と異なり、椎間板や腰椎などをはじめとする腰部構造体は変性もなく保持されていることがほとんどで、その原因の特定を非常に困難にしているんです😱


さて、ここで一旦、同業者である柔道整復師をはじめとしたセラピストに伝えておきたいのは、『非特異的腰痛=原因不明の謎の腰痛』ではないということです😲

実はこの認識の原因となるのは約20年前にアメリカの家庭医の調査結果である、

「理学的所見と単純X線や採血などの簡便な検査のみでは、すぐに原因が特定されない腰痛が腰痛全体の85%であった」

という報告が、日本では”非特異的腰痛”という言葉が独り歩きし、『非特異的腰痛=原因不明の謎の腰痛』、つまり『85%も原因のわからない腰痛がある』となってしまっているということです😲

ちなみに、非特異的腰痛と呼ばれるものでも、詳細な理学所見・STIR-MRIによる画像所見・診断的ブロック検査などで、そのほとんどは原因の同定が可能とのことです!


『えーっ、じゃあ”非特異的腰痛”って何なの??』というセラピストもいると思いますので、一般的に原因不明と判断される腰痛の病態にはどの様なものがあるかというと、”椎間板性腰痛”、”椎間関節性腰痛”、”椎体終板障害”の大きく3つが挙げられます!

また、慢性腰痛患者へのブロック注射から得られた知見では、疼痛発生部位の可能性として、”椎間板 39~41%”、”椎間関節 15~32%”、”仙腸関節 13~18.5%”と報告されているようで、やはりハッキリと原因のわからない腰痛の原因として、椎間板性のものは大きな割合を占めている可能性が高いようです!


では、なぜアスリートの腰痛の原因が特定しにくいんでしょうか?

その理由は…

◎最初は運動時、または運動後のみに出現する腰痛で、日常生活には支障をきたすことがないため医療機関を受診しない場合が多い

◎初期に受診した場合でも、その時点ではX線検査やMRIでも腰痛の発生源を特定できないことが少なくない

などが挙げられます😅

なかには、医療者側の『腰痛の85%は原因がわからないもの』という誤った認識を患者さんに伝えることで、疼痛源の特定を断念してしまい、痛みを我慢しながらスポーツ活動を継続した結果、病態が進行しスポーツ活動が不可能となったり、腰部をかばうことで股関節や他の部位の障害を併発する症例もみられます😰


特に一般的な整骨院では腰痛の原因をすべて”筋肉が硬いから”と説明し、動作による疼痛の誘発なども確認しないまま、手技と呼ぶマッサージを、治療と称して行っているのが現状です😱 椎間板性の神経障害により起こっている筋緊張が緩和されれば、多少は症状が軽減しますが、その筋緊張はあくまで結果として起こっている症状であるため、根本的な治療はできません!

椎間板は筋肉ではないので、マッサージでどうにかなるというものではありませんので、当然と言えば当然ですが、現在の整骨院業界は残念ながら『ただの保険がきくマッサージ屋さん』というのが現状です😱


さて、整骨院業界の現状を嘆いていてもしょうがないので、原因不明とされる腰痛でもっとも頻度が高い可能性がある”椎間板性腰痛”の対処法についてご案内します!

先ほどもお伝えした通り、椎間板性腰痛は筋肉が痛みの根本的な原因ではないため、運動療法によって椎間板に痛みを起こすようなストレスを軽減させることが対処法になります😉

椎間板性腰痛の時期により運動療法の方法が変わってきますので、それぞれの時期でご紹介していきます! ご自身の時期がわからない場合が多いと思いますので、その場合は負荷の軽い順( 急性期 < 慢性期 < 予防期 )に試してみてくださいね!

※以下の運動療法を行う前に、病院で重大な疾患による腰痛の可能性がないかを確認してから実施してください‼


まず、椎間板性腰痛の症状として、【前屈時に腰痛がでるかどうかを確認】してください!

前屈ではなく後屈(背筋を伸ばす動き)で腰痛がでる場合は、椎間板性腰痛ではない可能性が高いため、以下の運動をすると症状が強くなる可能性があるため、しないでください‼

【急性期のモーターコントロールエクササイズ】

◎寝返りの時などに強い痛みを感じる(痛くて寝返りができない)

◎座った姿勢で、身体を前方に移動させ、骨盤を前に倒した状態で腰を軽く反った状態で、両手は横に添えて支える。

◎その姿勢のまま、片脚ずつ、(もも上げみたいに)膝を10回上げ下げする。


【慢性期のモーターコントロールエクササイズ】

◎炎症期の強い痛みが治まってきた時期

◎座った姿勢で腰を反らせたまま、片脚ずつ、膝を10回伸ばしていく。


◎四つ這い姿勢で腰を反らせたまま、片脚ずつ、脚を10回上げていく。



【予防期のモーターコントロールエクササイズ】

◎強い痛みは無くなっているが、軽い痛みは残っている時期

◎うつ伏せに寝て、両手を使いながら、頭から腰に向かって、少しずつ背中を反らせていく。(それぞれの角度で、3秒ずつキープする)


いかがですか!? 

基本的に、椎間板性腰痛は”完治”というよりは、”痛みを誘発させるストレスがかからないようにコントロールしていく”と言うような治療方法になりますが、自分自身で痛みをコントロールすることができるようになります!

スポーツをやっている方で、レントゲンなどに異常がなく、医療施設で『原因はわからない』、『筋肉が硬いのが原因』、『ストレスが原因』などが腰痛の原因だと言われた方は、ぜひ一度当院にご相談くださいね!

あなたのそのしつこい腰痛、もしかしたら椎間板性腰痛かもしれませんよ!


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