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この時期だからこそ見直したい!ウォーミングアップの効果‼ ~第4回 スピード・リハーサルで神経-筋協調性を目覚めさせる⁉~



昨年12月からご紹介していた『この時期だからこそ見直したい!ウォーミングアップの効果!!』も最終回となりました!

・この時期だからこそ見直したい!ウォーミングアップの効果‼ ~第1回 ウォーミングアップがもたらす身体の変化~

・この時期だからこそ見直したい!ウォーミングアップの効果‼ ~第2回 狙いを定めたウォーミングアップ~

・この時期だからこそ見直したい!ウォーミングアップの効果‼ ~第3回 持久系競技(長距離走)向けのウォーミングアップ~


最終回となる4回目は、今後大注目の”スピード・リハーサル”についてご紹介しますよ~😆

まずは、”スピード・リハーサル”ってなに…?と思っている方が大半だと思いますが、別の言葉で言いかえると”(競技時に発揮する疾走スピードと同等の)全力疾走刺激”となるようです。


この”スピード・リハーサル”に注目されるきっかけとなった研究報告は、ラグビーにおけるハムストリングス肉離れ受傷時の疾走速度とウォーミングアップ時の疾走速度との間に35%のギャップがあった、という内容でした。

この研究自体は、ケガの予防のためにはウォーミングアップで”スピード・リハーサル”取り入れることの必要性を示しているものですが、ここで1つの疑問が浮かびますよね⁉

『ウォーミングアップで本番と同じような全力疾走をやるって、本番の体力に影響が出るんじゃないの…😲』


それでは、この疑問に対する答えの参考になる研究結果と、サブタイトルでもある『スピード・リハーサルで神経‐筋協調性を目覚めさせる⁉』理由についてご紹介したいと思います😄

なお、この研究は、競技中にダッシュやアジリティ(切り返し)運動が頻繁に繰り返されるサッカー⚽に焦点を当て、サッカーの運動パフォーマンスにどのような影響を及ぼすかを、健康体の大学サッカー部員を対象に行われたものです。


実験は20分のウォーミングアップ後に、サッカーの試合に類似した全力疾走やアジリティ動作などを含む1週5分間に設定した試合シュミレーションを9週(45分間)実施し比較した実験です。

そのウォーミングアップのなかのダッシュ・アジリティを全力行った場合と、手を抜いて行った場合とで、その後の9周の試合シュミレーションのパフォーマンスを、試合シュミレーションのタイムと被験者の主観的な感想も含めて比較されています。


では、その気になる結果は…。

まずは、”スピード・リハーサル”がスプリントパフォーマンスに与える影響としては、”スピード・リハーサル”を取り入れた場合では試合開始直後のスプリントパフォーマンスが高くなる可能性があることが示されたそうです。

スプリントパフォーマンスを発揮するためには神経‐筋協調性能力が大きく関与すると考えられており、”スピード・リハーサル”を取り入れたことにより、筋の収縮・弛緩速度の向上や、神経インパルスの伝達速度の向上など、神経系の適応が起こったためと考えられます。


次に、”スピード・リハーサル”がアジリティパフォーマンスに与える影響としては、”スピード・リハーサル”を取り入れた場合では、終始、”手を抜いた場合”よりも良好なタイム(記録)を示したそうです。

また、実験前に危惧していたような”全力を出した疲労による、後半のパフォーマンス低下”は全ての測定項目において低下がみられなかった、ということでした。

また、被験者自身の主観的な疲労感も、疲労感を感じた選手は少なかったそうで、実際の測定結果と照らし合わせてみても、”スピード・リハーサル”がパフォーマンス低下につながるような疲労感は感じていなかった、と言えるようです。


以上をまとめると…、”スピード・リハーサル”をウォーミングアップに取り入れることで、

・神経系や筋系を賦活させる可能性がある

・神経‐筋協調性を高める可能性がある

・運動パフォーマンスにおいても主観的においても、疲労感によるパフォーマンス低下は現れなかった

・対象の競技レベルや体力特性に合わせた”スピード・リハーサル”の内容(強度や量など)は、検討が必要


最後に、この”スピード・リハーサル”は全力疾走で行いますが、その前にはジョギングやストレッチ(スタティック+ダイナミック)などで事前に筋温を上げておかないと、ケガの原因になりますので、その点は気をつけて下さいね😉


 
 
 

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