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執筆者の写真琢磨 徳安

冬場に起こりやすい脚の痛み ~シンスプリント~


週末から冷え込みが強くなり、本格的に冬らしくなってきました😅

さて、寒くなってくるこの時期、部活動やスポーツ種目によっては”走り”の練習メニューが増えてくる時期でもあります。

そんな”走り”が多くなる時に注意したいスポーツ障害が『シンスプリント』です😱

1回の強い外力によっておこる『スポーツ外傷』(例:足首を捻るなど)と違い、繰り返しの弱い外力によっておこる『スポーツ障害』は予防ができます😉

ただ、炎症が中心となった症状ですので、一度起こってしまうと治るのに少し時間がかかることが多いのも『スポーツ障害』の特徴です😵

実際に、私が専属トレーナーをつとめる少年サッカークラブでも、シンスプリントを起こしている選手がいました。

その選手は、病院でシンスプリントと診断を受けていましたが、治療は近くの整骨院へと通っており、その状態が数か月続いていました。

専属トレーナーではありますが、同じ医療に携わる者として治療の邪魔になる場合があるため、他の医療施設へと通う選手にはセルフケアの方法など最低限のアドバイスだけにとどめるようなスタンスで活動しているため、経過を見守っていました。

症状としては”重症型”の症状がみられたため、本人にはもう一度病院で確認をするように伝えていましたが、なかなか病院に行かない状態だったので、保護者の方と連絡を取り状況を伝え、やっと病院に行ってもらいました。

結果は、やはり”重症型”に進行しており、骨の中にまで炎症が波及していました😱

では、冬場に起こりやすい『シンスプリント』って、どんなものなのでしょうか?

▶どんなスポーツに多い?

 圧倒的に陸上競技の選手に多く発生します。その発生率は約44%で、男女差はありません。

 その他、サッカーや、走り込みを多く繰り返すことでも発生します。

▶痛みのでる場所は?

すねの骨の内側の、中央から下にかけて痛みが出ます。いわゆる”弁慶の泣きどころ”と呼ばれ

 る部分の内側です。➀すねの骨よりも内側に痛みを感じる場合と、②すねの骨自体に痛みを感じる

 場合があります。


▶どんな症状?

 初期には痛みというよりも違和感を感じる場合が多く、やがてスポーツ活動時の痛みがでてきて、

 活動が困難になってきます。

 さらに症状が進行したものでは、スポーツ活動時以外で歩くだけでも痛みがでたり、安静にしてい

 ても痛みを感じるようになることもあります。

 ここまで症状が進行している場合は、すねの骨の中に炎症が波及している(骨髄炎)可能性があり

 ます。そのまま適切な治療を受けずにいると、最終的にはすねの骨が疲労骨折を起こす場合が

 あります。

▶種類は?

 スポーツ選手を専門的に診ていない医療施設では知らない場合が多いですが、その症状により①”

 一般型”と②”重症型”とに分類されます。

 一般型の場合は、当院のようなスポーツを専門的に診れる接骨院(整骨院)であれば、自院だけで

 も十分対応が可能ですが、”重症型”の場合は、当院でも整形外科医との協力のもとに治療を進めて

 いきます。

▶予防法は?

 まずは、セルフチェックが大切です!

 先ほどの症状がでる部分を自分の指で押してみましょう

 ➀すねの骨の内側の横の、骨じゃない部分を押す。 痛みがある → 一般型

 ②すねの骨の真ん中から下の内側あたり(骨自体)を押す。  痛みがある → 重症型

 次に、片足立ちの状態でジャンプ(片脚ホップテスト)をしてみましょう

 ➀おもにジャンプで”飛び上がる時”に痛みがでる → 一般型

 ②おもにジャンプの”着地の時”に痛みがでる(飛び上がる時に痛みもある) →重症型

 痛みがあるないにかかわらず、ストレッチは有効なセルフケアの手段です。

 まずは、ふくらはぎの筋肉(腓腹筋とヒラメ筋)をしっかりと伸ばしましょう!

 伸ばし方は、当院ホームページの『ストレッチ・トレーニング』の”下肢”ページにある⑦と⑧

 を参考にしてください😊

 また、他にも伸ばさないといけない筋がありますが、伸ばし方に少しコツがあるので、

 ぜひ一度、当院にご相談下さい😄

 また、予防のためのトレーニング法も一緒に教えますよ~!

最初に書いたとおり、『スポーツ障害』は予防ができるものです!

また、早く治療にとりかかれば、それだけ早く復帰することもできます‼

セルフチェックで痛みを感じた方は、ぜひ当院にご相談下さいね~😉


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