日常生活やスポーツ活動を問わず、外傷(ケガ)で最も多くみられるものの1つに『足関節捻挫』があります!
今回は、その捻挫が頻発する足部・足関節に関する情報を月刊トレーニングジャーナルよりご紹介します!
まずは、足部・足関節の特徴について…
特徴①【体重の何倍もの地面反力を直接受ける】
◎足部・足関節は、立つ、しゃがむ、歩く、走る、ジャンプ、着地、切り返しなどの基本動作のなかで、地面からの反力をダイレクトに受けます。
◎このような大きな力学的負荷に対して足部が潰れないように、踵~足底をついて歩く(足底接地;ヒト以外の動物は踵を地面につけていない)ことや、縦横のアーチ構造が存在することなどの、様々な仕組みが備わっています。
◎これらの仕組みを上回る負荷が加わると外傷や障害が発生する。
特徴②【多くの腱が付着しているため、腱付着部の障害が多い】
◎足部には足首や足指を動かすために数多くの腱が付着しています。また、足部には足首から上の強い体重負荷が加わるため、腱付着部への力学的なストレスも大きく作用します。
◎そのため、アキレス腱炎、アキレス腱付着部炎、足底腱膜炎などの腱組織の障害が多く発生しやすくなる。
特徴③【腓骨筋腱などの脱臼が起こりやすい構造になっている】
◎ヒトは二足歩行により足底接地による歩行を行うために、立位の状態では身体の垂直軸に対し、足関節で90°の角度で曲がっている。
◎そのため、下腿(膝~足首の間の部分)から足部に伸びている腱も強いカーブを描くように走行しているため、内・外のくるぶしを超えて腱が前方に脱臼しやすい構造となっている。
特徴④【足を守るはずの靴で、逆に問題が生じることがある】
◎スポーツ用のシューズなど靴ひものある靴では、ひもを結ぶことである程度締め付けられ固定されるので、大きすぎる靴や小さすぎる靴に気が付かない場合がある。
◎足に合っていないサイズの靴を履くことで、足指がうまく機能できない状態となり、その影響を受けて、体幹部の筋肉にうまく力が入らなかったり、捻挫の原因となることも考えられる。
◎また、女性ではハイヒールを履くことで、開帳足や外反母趾の原因となり、日常生活の大きな障害となるケースが多い。
いかがですか!?
足部・足関節は、ヒトの身体の中で地面と接し、足関節から上の身体を支え、ひいては全身に影響を与えている縁の下の力持ちという事が分かりますね!!
だからこそ、『たかが捻挫』ではなく『されど捻挫』という考えが必要なんです!
残念ながら、未だに私たち医療従事者の中にも『たかが捻挫』という認識しか持っていない人の方が多いと思います
以前にご紹介した『CAI(慢性足関節不安定症)』も、『たかが捻挫』という認識で本人が適切な治療を受けなかったり、『たかが捻挫』という認識しかない医療従事者の不適切な対応により起こっていることが多いと考えられます
よく起こる足首の捻挫だからこそ、ぜひ当院にご相談くださいね!
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