今回は、『運動と発育』に関する情報をご紹介しますよ~😀
まず、『発育』という言葉ですが、この言葉には身体が大きくなる成長(growth)と、進歩して完全な域に向かう発達(development)の両方を包括した概念、とのことです!
一般的に、適度な運動は、健やかな発育を促し小児の心身に好影響を及ぼすと言われています!
では、具体的に運動・スポーツが子どもに与える効果にはどの様なことがあるのか、ご紹介します!!
1.楽しみを与え健やかな発育を促す
・運動が自由にできる環境で育てられた子どもは自然に身体を使って遊ぶようになり、それにより運動器が刺激を受け発達する。
・運動器が発達することにより、できなかったことができるようになり、子どもは楽しみを感じ、もっと体を動かしたくなるといった好循環が生まれ、楽しく遊ぶことを通して神経と筋肉の協調や、視覚と運動の調整ができるようになる。
2.骨や筋肉を強くする
・丈夫な骨を形成するためには、栄養素や紫外線も重要ですが、骨への力学的な刺激も非常に重要で、骨に加わる力学的な負荷が大きいほど骨塩量と骨強度は増加する。
・特に骨塩量は、小児期から思春期にかけての時期がもっとも増加し、成人になると横ばいになるため、小児期にいかに多くの骨塩量を獲得するかが、将来の骨の健康に大きく影響する。
・適切なトレーニングによって筋力が増強することは誰もが知っていることで、これは小児も同じであるが、小児の身体は発展途上であるため、負荷量をコントロールしないと、成長軟骨などに障害を起こす可能性がある。
3.心肺機能を高める
・一般的に、呼吸循環器系の体力指標として最大酸素摂取量(VO₂max)が用いられたおり、小児でもトレーニングを行うことでVO₂maxが増加することが報告されている。
4.脳・神経機能を高める
・筋肉は支配神経の興奮に伴い収縮しますが、運動の際は大脳皮質の運動野ばかりでなく、大脳基底核や小脳などが強調しあい目的に合ったスムーズな動きができるように制御されている。
・また、運動の大部分は感覚入力に対する反応として生じるため、運動を繰り返し行うことで、感覚と運動の連合強化につながり、運動制御機構が発達する。
・運動は、指導者による勝利至上主義的価値観を強制されなければ、基本的には「楽しみ」をもたらし、学業や人間関係でのストレスにさらされている現代の子どもたちにとっては、良い気晴らしにもなり精神衛生上にも有効である。
・アメリカの小中学生を対象とした、体力と学力の相関に関する研究では、体力テストのスコアが高い群ほど、学力テストの成績も良いとの報告があり、知的能力の向上にも効果が期待される。
5.生活習慣病の予防や改善
・肥満は、心血管病、2型糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病の原因となりやすく、運動は、体脂肪率の減少、糖・脂質代謝の改善、脂肪細胞から分泌される生理活性物質の乱れを適正化する作用を持っており、生活習慣病の予防や改善に効果的である。
6.豊かな心を育てる
・運動により身体がバランスよく発達し、姿勢などの外見的な美しさを保つことは、自己肯定感につながり、表情が明るく、行動も積極的になるなどの好循環が期待できる。
・また、団体競技ではチームプレーでコミュニケーション能力の向上が期待でき、競技スポーツのルールを遵守することで、スポーツマンシップの精神を習得できる。
7.生涯スポーツの基礎となる
・運動習慣が身につくことで、身体的・肉体的若さを維持し、健康寿命を延伸させる効果が期待できる。
どうですか!? 運動・スポーツには色んな効果があるようですね!
子どもの時から運動・スポーツをやることは、その後の人生に大きな良い影響が期待できます!
ただし、冒頭でもあったように、子どもの身体は発展途上で障害につながることもあります! 成長期の子供さんの身体の痛みなどは、ぜひ当院へご相談下さいね!
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