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10~16歳は要注意! 『スポーツ活動再開』の前に気を付けたい成長期のスポーツ障害‼

更新日:2020年10月9日


日本中で新型コロナウィルスに対応した生活スタイルを取り入れながらの新しい日常が始まっていますね! スポーツ分野でも、高校総体に代わる代替大会が開催されるなど各県独自の取り組みも話題になっていますね!

そんなスポーツ活動に伴って出てくるのが“スポーツ障害”です!

当院の過去のブログでも何回も出てきている“スポーツ障害”ですが、今回は“スポーツ障害”の概要についてご紹介しますよ~!

その前に、まず大前提として『成長期のスポーツ外傷・障害は早期発見・早期治療により、その多くは保存療法(手術をしない)でも治癒は可能』であると言われていることを、頭に入れておいてください😉

つまり、適切なタイミングで、適切な医療施設で、適切な判断(診断)に基づき、適切な治療を受けることで予防や早期復帰が可能になるということです😃

ではまず、“子ども(成長期)の運動器の特徴”について…

運動器を構成する骨・関節・筋肉・靭帯などは、子ども(成長期)の時期は発育・発達の途中段階で未成熟の状態です。

つまり未成熟であるために“成長期の運動器は柔軟性に富んでいるが、特に成長軟骨(身長の伸びに関係する部分)は強度が低く外力に弱い”という成長期特有の2面性を持っています。

では、その成長期には具体的にどのようなことが子どもの身体に起こっているのでしょうか!?

運動学や生理学ではおなじみの『スキャモンの発達・発育曲線』による成長期の特徴としては次のような特徴がみられます。



”10~13歳までの時期は、骨の長径(縦方向)成長速度が筋肉・腱などの周囲組織の成長速度よりも速く、骨・筋肉・腱の成長が不均衡になる”

つまり、筋肉・腱の柔軟性が低下すると同時に、筋肉・腱付着部である骨端軟骨が未成熟であるため付着部障害(例:オスグット病など)は発生しやすくなります😰

また、骨が成熟しきる前の16歳前後(高校1年生時)に運動強度が増加することも疲労骨折などの要因になります!


次に、子どもとスポーツとの関係についてですが、欧米諸国では子どもの身体的発達過程において様々な運動をすることが推奨されています。

しかし、日本では競技力向上(トップアスリートを目指す)のため単一種目・スポーツだけを幼児期や学童期から実施されていることが多いのが現実です。

野球の母国であるアメリカでは、低年齢から単一スポーツのみの実施による野球肘などの障害を起こさないように、投球制限やシーズンオフ(※シーズンオフには別のスポーツをやる)を設け、障害予防などを行っているそうです。


次は、医療的な内容ですが、子どものスポーツ外傷・障害における治療に関する内容です!

スポーツにおける外傷・障害の目標(ゴール)は日常生活レベルではなく、スポーツ復帰ということがポイントになります。

そのため、治療の中心は運動療法という治療が推奨されています。(※当院は、運動療法を治療の中心に取り入れています😄)

その理由は、炎症や疼痛(痛み)の改善だけではなく、その後に重要となるのが、筋肉や関節機能の改善・統合、全身性要因の改善が必要となり、そのためには運動連鎖を考慮し、個々に応じた治療・リハビリが必要となるからです!


特にスポーツ障害では、繰り返しの動作によるオーバーユースと発達・発育途上の身体特性に起因したものが多いのが特徴です。

そのため、予防や治療の基本となるのは、子どもの身体的特徴を理解し、選手個々の成長に合わせた指導や、セルフケア指導を含めたリハビリ(ストレッチ、関節可動域訓練、筋力機能訓練など)などが重要になります😆


最近はよく目にする整骨院ですが、残念ながら、まだまだスポーツ外傷・障害を専門的に診れる施設は少ないように思えます。

(※看板などには『スポーツ外傷・障害』と書かれていますが…)

当院も、まだまだ勉強中ではありますが、トレーナー活動や救護ボランティアなど年間を通じて様々なスポーツ現場で活動するようにしており、臨床経験・実績では1番だと思います!

成長期の身体の痛みや違和感など、何でもお気軽にお問合せ下さい😄


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